雇用統計は本当に重要指標ではなくなった?
しかしその直近の予想通りさと、そこまで酷くない底堅さが好感され、米国株は大きく上昇し、ドル円などの対円通貨は少し上昇しました。
最近は「雇用統計は重要指標ではなくなった」と言われています。それは昔のように大きなというか、最近は特にドル円が小さな値動きしかしないからです。
しかしこれは或る意味、雇用統計の週にありがちな、典型的な値動きでもあります。それは ・ ・ ▼
◎儲ける秘訣は…
昔から雇用統計の前の月末頃から、警戒感でドル円などは下がり続けます。そして雇用統計の週の最初の方は、少し上昇しますが、水曜あたりから大きく下がり、雇用統計発表の金曜午後9時半の直前頃までは低迷します。
そして午後9時半の発表直後に急変します。昔は更に落ちるナイフと言われるように、例えば100pipsぐらいの暴落の後に、そこでしばらく上下し、更に100pipsなどと暴落しました。
最近はこれがなく、例えば30pipsほど下がった後に、また30pipsほど上昇するゼンモ(全戻し)が多いです。
今回は発表直前の1ドル約107.70円から約108円に急上昇しましたが、結局は107.90円あたりで終わりました。
結果は良くないのに、上がって終わりです。先月はゼンモで終わって、翌週は上昇しました。これは8月に大暴落した後の、回復トレンドに飲み込まれた感じでしょう。
しかし同じことが今回も続くかは不明です。不明というか反対な値動きをするとも、予想する人は多いでしょう。
また10月というのは、ブラックマンデーなどの過去にも大暴落は多い月ですので、引き続き警戒されるかもしれません。
そして雇用統計は昔と違ってネットの普及などで、雇用だけの経済ではなくなってきているので、昔よりは重要視されないのかもしれません。
それは雇用統計だけでなく、株や為替で影響があるISMなども、これからは値動きに影響するのが小さくなるかもしれません。
反対に要人発言などのファンダが影響してくるかもしれません。今まで以上に過去のセオリーのようなものが、通用しない時代になるかもしれません。
それは重要指標で反応せずに、何の材料がなくっても、突然急変することがあるということです。
これは結局はその銘柄の価格が、過去からして高値圏か底値圏などの、どのくらいのポジションかを把握するしかないです。
参照 。 。 ▼
NY株続伸、372ドル高=雇用統計で景気懸念後退